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Art of War ファーストクイーンと歴史とサッカーのページ
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 ここでは、FQ1の各国や各組織各人について、当時の地勢や歴史を鑑みた上での最適戦術戦略を考察し、現実のゲーム内とのギャップと「なぜそのギャップが生じたか」を論じる場所です。
  オルニックの歴史と今回の戦役からみた考察
 

●オルニックは、ロクリス島の北にある寒く貧しい国です。

 古来よりこの地域は産物の貧しい地域でした。過去のFQ4で物語られる時代でもこの地域は豊かな他地域に圧迫されていたようで、その圧迫を跳ね除けるためこの国は強兵政策を取らざるを得なかったようです。

 バルシア国が滅びて後、この国は古代の覇者となったアレス王の子孫が封じられてオルニック国を建国していましたが、いつしか南部のカーリオン(後のカーディック)国との縁も遠くなり、北部は貧しいまま国勢が停滞したまま時を過ごしていたようです。

 

 弱小国として存在していたこの国に、キャサリンというカリスマ性ある女性が王位に即いたことが、この物語のはじまりです。

 この女王は国民に忍耐を要求して軍備を整え、国民もそれに良く応えて女王を支持しました。このような貧しい国の国民に忍耐を強いるということは並大抵の政治力で出来る業ではなく、この女王の優れた内政力を推し量ることが出来ます。

 外交でも潰すべき国を南部カーディックただ一国と定め主張することで、その他の国が先に政治的同盟を結んでオルニックに対抗することを避けており、その点でも見るべきものはありました。

 政略的・戦略的優勢を戦術能力だけで覆す能力を持ったリッチモンド伯が存在していなければ、彼女こそロクリスの「最初の統一ロクリス女王」となっていたはずです。

 

●こう戦えば勝てた

 オルニックの敗因は、戦争というものを兵力でしか見れなかったキャサリン女王の戦術的怠慢が全てと言って良いでしょう。

 オルニックはカーディックを倒すためというには過剰なまでに圧倒的多数の兵力を揃えており、勝利に必要な戦略的条件の一つである「敵より多数の兵力を揃える」ことには成功しています。

 しかし、その他の条件はまるで整えられていません。総司令部と前線との連絡がつかないため有機的兵力運用が出来ず、味方同士の横の繋がりも無いためすぐ隣りの部隊の窮状を救うことも思うに任せなかったという大きな隙を、天才的戦術指揮官であるリッチモンド伯に突かれてしまったのです。

 

 この問題は、キャサリン女王が有能な戦略司令官を任命して前線近くに司令部を置くことが出来ていればあっさり解決できていました。そうしていれば、まだ兵力も外交策も整っていなかった頃のリッチモンド伯を捕捉撃滅することは容易かったでしょう。もしそれが叶わなかったとしても、リッチモンド伯の部隊を主兵力で拘置しておいて別働隊で策源地であるカーディックの城を落とすというツープラトーン戦術は簡単に出来たはずです。

 この策は、常識的な戦争の知識がある幕僚が簡単に理を説いて指摘していればキャサリン女王にも簡単に認識できたことであり、無策なままカーディックの逆転を許したオルニックの将軍たちの責任は極めて重いと言わざるを得ません。もしかして、オルニックの将軍にはそういう指摘をする自由はなかったのでしょうか?

クョスコニョ    [1] 
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「ど」の字 Presents.