「ファーストクイーン1・2」を通じての主人公となる、優れた戦術指揮官の伝です。
物語ではリッチモンド伯としか書かれていませんが、正確に言うとリッチモンド伯アレフ。北の強国オルニックとは、サラスの山地を挟んで対峙する位置にあった小領リッチモンドを治めていた若き伯爵です。血筋的には、FQ3の主人公だったアエラの三男でアレス王に従って戦ったアルフレッドの子孫なのだそうです。
アレフの名は、後に「ファーストクイーン2」で自分の名前をアレフとしか覚えていなかったというところからようやく分かったものです。
リッチモンドが陥落した後、彼は傷だらけになりながら単身脱出し、南国カーディックにまで逃れます。そしてそこでペリーズ王に南部連合の総司令官として指名され、自国を踏み荒らしたオルニックに復仇戦を挑むことになります。優先すべき私利私益がもはや存在しなくなってしまった彼なら、えこひいきでの兵士運用はしないと諸国に見られることを見越した、ペリーズ王の政治的バランスの勝利でありました。
正伝においては、女王キャサリンと大魔女ガロアを倒す攻城戦に突入して、そのまま行方不明になりました。彼が歴史に登場するのは、しばらく後の事となります。
さて、この人のユニットとしての能力です。歴戦の勇士と言われるだけあって、初期はそれなりに頼られる戦力なのではありますが、いかんせん傷が癒えたばかりだけあって特筆されるほど強くはなりません。過信すると総司令官戦死→南部連合崩壊というゲームオーバーコンボ炸裂にもなりかねません。激戦地の指揮官にするのは止めましょう。
【コーエー数値化】
【統率】79(組織構成の腕はさておき、組織を公正に維持する腕は十分あったようです)
【武力】86(小部隊を率いての戦闘が信じられないほど上手く、幾多の奇跡的勝利を演出し、ついにはオルニックを滅ぼしてしまいました。個人的武勇はそれなり)
【知力】49(常識的判断力は十分なものがありましたが、亡国の憂き目に遭ったのは責められて然るべきなので少し減点)
【政治】60(小領主としてなら有能ですが、それ以上は無かったようです)
【魅力】54(彼個人に兵士たちを惹きつける魅力は無かったようです。美男子ではあったようですが…)
|