女王キャサリンは、北の国オルニックに即位したまだ若い女王でした。彼女もまた、カーディックのペリーズ王と同様に古代の君主アレス王の子孫です。
豊かさを求める国民の望みをかなえるべく当初から南進の意図を持っていたようですが、そのうち大魔女ガロアに古代の予言を吹きこまれることによってロクリス島統一の野望を持つようになります。
富国強兵策によって蓄えたオルニックの軍事力をリッチモンドに叩きつけて南への門を開き、すぐにノーフォークをも制圧します。
豊かな土地を手に入れてより大きな兵力を運用できるようになったオルニックはたちまちのうちにロクリス島中部を圧倒し、南の豊かな国カーディックを攻撃に入りますが、詰めの甘さと軍事的才覚の無さによってカーディックの反撃を許してしまいます。やがて結成された南部連合と一進一退の戦いを繰り広げましたが、中部での幾つかの激戦に敗れてしまったことで資金源を断たれ、オルニック平原(決戦場)での戦いにも敗れてオルニック城に追い詰められ、結局自分が滅ぼしたリッチモンドの領主であったリッチモンド伯アレフその人の刃に斬られました。
彼女の能力をコーエー数値化すると、だいたい以下のようになります。
【統率】80(急激に膨張したオルニック軍を良く混乱無く差配しました。瞠目に値します)
【武力】48(兵の質と量さえあれば戦いに勝てると考えていた節があり、その運用は拙劣でした。本陣をついにオルニック城から動かすことが無かったのも大きなマイナス要素です。また、信頼できる軍事的幕僚に兵権を預けるようなことも無かったようです。なお、個人戦闘能力は何らかのアイテムの助けを受けていたのか大変なものがありました)
【知力】57(難しい戦略的・政略的選択を強いられる場面が無かったため、この点では判定が難しいですがこのくらいはあったでしょう。ただ60は与えようがありません)
【政治】66(自国を富国強兵する内政能力はありましたが、外交的能力はもう一つ押しが足りない感がありました。あと一歩早く結果を出せていれば、如何なリッチモンド伯といえども時間との競争には勝てなかったでしょう)
【魅力】79(乱世の覇者としても不足無いレベルです。自らを古代の予言にある『最初の女王』になぞらえ、本国国民の圧倒的支持を得ていました)
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